ふりがな　ゆうてんおうりゅうぞう

西大寺
制作年代

　　　　重文
鎌倉時代

優てん王立像

様　式

正安四年(1302)

俗称又は愛称

製作材質

木造、切金文様彩色、玉眼

樹　種

像　高

１１９ｃｍ

製作者

安置場所

　本堂

開扉期間

解　説

　正安四年(1302)の叡尊十三回忌に造られたものであるが、元々文殊とは叡尊が非常に信仰していた仏の一つであったから、弟子達がその體したものであろう。
　これに文観などが結縁しているのも興味が引かれる。
「西大寺の文化」より

私 の 想 い

　成人の溌剌としたその肉体を持て余し気味である。眼に特徴があり、多少ロンパリである。
　右手は拳を握り、肘を引いて空手の攻撃体勢である。左手は肘を伸ばして、真横に拳を突き出す。空手の練習でもしているのだろうか。
　安倍文殊の優てん王は同じような格好をしているが、獅子のたずなを持たされている。その格好も自然な格好ではない。持たされたといった感じである。
　ここの優てん王は、身体から出るエネルギーを発散している感じが好い。