仏像名

ふりがな  じゅんていかんのんりゅうぞう

大報恩寺
制作年代

重文
鎌倉時代

准胝観音立像

様 式

貞応三年(1224)

俗称又
は愛称

製作材質

木造、玉眼
素地

樹 種

像 高

175cm

製作者

肥後定慶作

安置場所

霊宝館

開扉期間

解 説

この観音像は、聖・千手・馬頭・十一面・如意輪の各観音と共に、六観音といわれるもので、地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天の六道にそれぞれ配されている。
 大報恩寺には六観音像すべてが現存しているが、これらの像は同寺の縁起によると、元は北野天満宮経王堂にあったもので、江戸時代にこの寺に移されている。

 この准胝観音像の胎内銘に「此准胝観音者、造佛師肥後別当定慶(花押)貞応三年五月二十二日」とあって、貞応三年(1224)、定慶の造ったことが判る。
 同じ定慶作の鞍馬寺の聖観音立像(嘉禄二年(1226)作)に比べると、顔も丸く、ふくよかであり、体躯にも量感がある。ただ衣文線の性格は大変近似している。
 六躯にも胎内にそれぞれ経巻などの納入品を納めてあるが、馬頭観音や如意輪観音像納入の経巻の奥書には、大壇那肥後前司ほか、藤原以久女、施主藤氏などの願主名が見られる。この像も胎内に「准胝観音陀羅尼経」一巻を納入していた。
「特別展 鎌倉時代の彫刻 1975年」より

私 の 想 い

この人は指美人である。手が18本もあって、どの手の指も綺麗である。お顔も頬の大きなところに特徴がある。お多福さん系統の美人である。
 平成21年10月に京都・滋賀「仏像観て歩き」・副題「千手観音と十一面観音を訪ねる」と銘打って「仏像観て歩き研究会」の仲間と訪問しました。
 18本の手とかであるが、どれも手抜きをしたところが無く、綺麗な指をしている。頬の長い張りのある頬でふっくらとしている。
 手はやはり胸に前にある二本の手をもって全体を観るとバランスが取れる。顎の張ったところに快慶の影を感じるのであるが、私だけかも、知れない。

准胝観音立像画像一覧その1
准胝観音立像画像一覧その2
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