仏像名

もんじゅぼさつりゅうぞう

室生寺
制作年代

    重文
平安時代

文殊菩薩立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造
彩色

樹 種

像 高

205cm

製作者

安置場所

金堂

開扉期間

解 説

 一木彫成の彩色像であるが、お顔の表情や彫法には本尊よりは幾分優しさが加わり、藤原時代への過渡期的な特色が認められる。
 板光背は頭光と身光と分けて、大きな唐草文様を描いているが、華やかさが抑えられている。
「女人高野 室生寺」2005年より

私 の 想 い

 右手は脇を少し開けて、肘を伸ばしてそのまま下に降ろし、手首に一番下を垂れる天衣が、かかり足元に流れ落ちる。
 左手は脇を少し開けて、肘を折り手の平を正面に向けて、親指で中指を摘み、やはり、手首には二番に垂れる天衣がかかり、左膝下まで流れ落ちる。
 長い天衣が体に三重巻きになって飾る。
 平成22年11月に遷都1300年「仏像観て歩き」として訪問した時には、次のように書いている。
 文殊菩薩は苦労人でいろいろなところで活躍している。時にはここのようにお釈迦様の脇侍として居たり、頭を丸めて僧形の聖人になったり、修行に出た姿の渡海文殊になったり、維摩居士との問答に出たりといろいろ出番がある。
 しかし、このお寺では、いつものパターンと違ったキャストでの出番で、本来のキャラクターが発揮出来ない。
 それというのも、本尊のお釈迦様も、元は薬師さんとして活躍されていた方のようで、お釈迦様らしくない。私と共に脇侍となる普賢菩薩の代役に美人の十一面さんでは、わたしは陰に隠れてしまう。
 どう観ても、この劇団は田舎劇団として観られていて、代役の寄せ集め劇団と呼ばれています。薬師様も居られますが、団長のお釈迦様に守護神の十二神将は付いています。
 この金堂の出演者は、地方への公演が多く、どなたかが居ないことが多いという。
寺の人曰く、

「何年振りかのオールキャストが揃っての「遷都1300年公演」
だという。

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