仏像名

ふりがな   だいにちにょらいざぞう

教王護国寺
制作年代

    重文
室町時代

大日如来坐像

様 式

明応六年(1497)

俗称又は愛称

製作材質

木造、玉眼
漆箔

樹 種

像 高

284cm

製作者

康珍作

安置場所

講堂

開扉期間

解 説

堂内の白亜の壇上には大日如来を中心とした五智如来をはじめ、五菩薩、五明王、四天王、梵天、帝釈天の二十一躯の仏像が安置されています。
 これは弘法大師の密教の教えを表現する立体曼荼羅(蜜厳浄土の世界)です。
「教王護国寺」縁起より

私 の 想 い

丈六の大日如来坐像がこの講堂の主人公である。堂の中央で一段と大きく高く辺りを圧倒する。右手を上に人差指を丸めて立てる。左手は人差指を立てて握り、その人差指は右手の中指、薬指、小指の中に入れて握られる。これが智拳印である。このお堂全体が金剛界を表わしている。忍者が忍法を掛ける時に使う手や指の形だ。大日如来さんが忍法を掛けていると考えるのも好いかも知れない。
 吉祥座に座り、両肘をそれぞれの太腿に着けて、智拳印を結ぶ。蓮華座の須弥壇七段の蓮弁が蓮華台を飾る。頭に金の宝冠を着け、両方の耳の上に、宝冠から飾りが左右に下がる。その後にリボンが蝶結びの一方が下がり、両腕で縮れる。背の方から左右に衣文が両二の腕に回って来て、脇の下に入る。
 額の宝冠の下に頭髪がわずかに見える。目を見開いて額の宝冠の下に頭髪がわずかに見える。目を見開いている。唇に薄く朱が見える。舟形光背で透かし彫り光背を背負う。30余りの菩薩が光背に透かし彫りで描かれている。何は兎も角、このお堂舞台の主役である。

大日如来坐像画像一覧その1
大日如来坐像画像一覧その2
大日如来坐像画像一覧その3
大日如来坐像
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教王護国寺花華一覧 教王護国寺の花華が楽しめます。
講堂所蔵仏像
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不動明王坐像 降三世明王像 軍茶利明王像 大威徳明王像 金剛夜叉明王像
梵天我鳥上蓮華坐像 帝釈天騎象半跏像
持国天立像 増長天立像 広目天立像 多聞天立像
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