仏像名

ふりがな  ならえんけんごりゅうぞう

蓮華王院
制作年代

国宝
鎌倉時代

那羅延堅固立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造、玉眼
彩色

樹 種

像 高

167cm

製作者

安置場所

三十三間堂

開扉期間

解 説

ヒンズー教のビシュヌ神が原形といわれる。力強く、善を守り、悪を破る仁王である。
「蓮華王院三十三間堂」より

 二十八部衆は千手観音の眷属で、現在は蓮華王院本堂の千手観音の前列に一列に並んでいる。建長元年(1249)、の火災時に二十八部衆像が救い出されたとの記録があるが、これに当たるとしても、これ等の完熟した写実的作風は、やはり十三世紀も半ばに近い頃の、運慶から、二代目の世代のものであろう。
 天部形や甲冑をまとった神将形、半裸の力士形など、様々の形があり、姿態や表情も変化に満ちた群像を構成しているが、その作風も様々であり、この世代の仏師の工夫が見られる。
 老貌痩身の婆藪仙像の迫真的な写実は見事である。いずれも寄木造、玉眼嵌入。
運慶と鎌倉彫刻」 小学館 1973年より

私 の 想 い

右手は肘を伸ばして、五指を思いっきり広げて手の平を外側に向けて力む。左手は肘を深く曲げて、肩の高さに横に張る、拳を耳元に置く。顔は右前方に向けて、威嚇する。阿形である。
 右足は脛からつま先まで血管を浮き出し、筋肉が盛上る。左足も同様に血管を浮き出している。左足の親指の短いのが見て取れる。

那羅延堅固立像画像一覧その1
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那羅延堅固立像
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