仏像名

ふりがな   らいじんぞう

蓮華王院
制作年代

国宝
鎌倉時代

雷神像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造、玉眼
彩色

樹 種

像 高

100cm

製作者

安置場所

三十三間堂

開扉期間

解 説

二十八部衆像と共に、蓮華王院本堂に安置されている。風神雷神の一つ。活動的な姿態における動勢の把握が的確で、力に満ちており、康弁の天燈鬼・竜燈鬼と共にこの種の彫刻での傑作である。
 作者は判明しないが、やはり運慶の息子の一人か弟子に求めるべきであろう。
「仏像ガイド」 美術出版社 1968年より

 高い岩座の上の雲に片膝ついて、下界を見下ろす風神と雷神の像。もとは蓮華王院本堂の中尊像の上方に配されて居たのであろう。建長火災後再興の千体千手観音像に納入された摺仏にも風神と雷神が二十八部衆と共に、千手観音眷属として表わされており、これは中国の宋本によったものと考えられる。
 本像はこのような図柄を彫刻化したものと思われるが、躍動する姿態を立体化した手腕は見事で、眼を見開き、手を拡げて暴れる陽性の雷神と、眉根を寄せたやや陰性の風神との対照も面白い。
 これも湛慶に代表される運慶二代目の世代による成果の一つに数えられよう。寄木造で玉眼を嵌入。雷神の肉身は朱、風神の肉身は緑青で彩られ、彩色も形と表情に相応じた対照を示している。
「運慶と鎌倉彫刻」 小学館 1973年より

 いずれも玉眼を入れた寄木造りの彩色像で、それぞれが迫真的な表情と姿態を見せる鎌倉彫刻の傑作である。

私 の 想 い

飛雲に乗り、身を乗り出して下界を見る。右足は膝を折って、踏み上げる。左足は膝を飛雲に着けて踏ん張る。
 右手は肘を横に振り上げて太鼓を鳴らす撥(ばち)を持つ。左手は肘を深く曲げて、やはり、太鼓の撥を持つ。頭髪を逆立てて、歯を剥き出して、雷を起こしている。
 ベートーベンの第六番にも雷鳴は出て来る。群馬県では良くこの方がお出でになる。回数は多くても良いが、小さいのをお願いします。
 多くても良いと言ったのは、稲作や野菜や作物のためには必要ですもの。最近は水不足という事も解消される。度々、小さいのをお願いします。

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