仏像名

ふりがな だいにちにょらいざぞう

広隆寺
制作年代

重文
平安時代

大日如来坐像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造
漆箔

樹 種

像 高

74cm

製作者

安置場所

霊宝殿

開扉期間

解 説

私 の 想 い

 胎蔵界の大日如来さんである。お顔の小さな大日さんである。何処か異国風な感じがする。法界定印の印も決まっている。小さなお顔が凛々しい。少年の顔である。
「少年、がんばれよ」
と一声掛ける。須弥壇の上から、にっこり笑う。
 ここ数年間かの年賀状は、仏像のある寺の中から「国宝・重要文化財を訪ねる」シリーズを紹介して来ました。来年の年賀状は、大日如来と弥勒如来ということにしました。
 この広隆寺には、二つの大日さんが居られます。そこで、ベートーベンの2つの交響曲を奉げます。その内のこの方には、第1番を奉げます。
 ベートーベンが最初に作った交響曲である。尊敬するモーツアルトの第41番を真似たという。
 第1楽章は浮き沈みのある旋律で始まる。そして、主題に移る。軽やかでリズミカルな旋律でフルートとクラリネットの掛け合いへと変わって行く。オーボエとビオラの変奏へと移って行く。
 第2楽章は弦楽器で始まる。3拍子のリズムに乗って弦楽器が伸びやかに奏でられる。フルートのピッチカット奏法でリズムを刻む。
 第3楽章はリズミカルに飛び石でも飛び跳ねて渡って行くような旋律で始まる。第4楽章はティンパニーの音で始まる。ヴァイオリンが謎かけをするかのように奏でる。行進曲のように軽やかにリズムをコールアングレーが刻む。ヴァイオリンが主題を奏でる。弦楽器と弦楽器の掛け合い、管楽器と管楽器の掛け合い、弦楽器と管楽器の掛け合いといろいろな変奏を繰り返し終了する。
 ベートーベンはまだ、この時期には何度も繰り返しながら盛り上がって行く得意の終え方は、出来上がってはいない。

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