仏像名

せんじゅかんのんぼさつりゅうぞう

広隆寺
制作年代

国宝
平安時代

千手観音菩薩立像

様 式

俗称又
は愛称

製作材質

木造
古色

樹 種

像 高

266cm

製作者

安置場所

霊宝殿

開扉期間

解 説

弘仁時代の作で、千手観音の彫刻像の規定通りに十一面四十二臂像に作ってあり、各臂の持物も儀軌の規定に従っている。
 漆箔像であり、頭部から足までと、合掌する二臂と鉄鉢を持つ二臂は一木彫成であって、他の部分はつなぎ合わせて作ってある。
 全体の姿は平臂の左右の張りが大きいため、又、上半身が重く胴が左右に抑揚がなく直立しているためにやや上方過重の感があるが、堂々とした威厳のある相好を示している。
 衣紋の褶襞には飜波式彫法が見え、規則正しく同心円的の波紋を作っている。
「広隆寺縁起より」

私 の 想

 十一面千手千眼観音菩薩である。両足の衣紋が波を打って下に落ちる。五段の連弁で出来た蓮華台に立つ。
 東大寺の三月堂本尊に似た衣文形をして、両足それぞれに、U字形で下に波を打って、重ねて落ちる。
 平成21年10月に京都・滋賀「仏像観て歩き」を「仏像観て歩き研究会」の仲間と一緒に拝観旅行を行いました。その時には次のように書いている。
 背の大きな千手観音像で国宝に指定されている像では、奈良・唐招提寺と興福寺国宝館の像である。三つを較べて見ると
所蔵寺院    像高      制作材質      制作年代  指定
唐招提寺    535cm  木心乾漆造、漆箔  平安時代  国宝
興福寺国宝館  520cm  木造、玉眼、漆箔  鎌倉時代  国宝
広隆寺     266cm  木造、古色      平安時代  国宝
である。他の二つとは、大きさで大きく差があった。確か、手の本数でも差が有ったのではないか。


千手観音立像画像一覧その1
千手観音立像画像一覧その2
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