仏像名

ふりがな びばからりゅうぞう

興福寺
制作年代

国宝
奈良時代

畢婆迦羅立像

様 式

天平六年(734)

俗称又
は愛称

製作材質

脱活乾漆造
彩色

樹 種

像 高

156cm

製作者

安置場所

国宝館

開扉期間

解 説

 八部衆の「摩侯羅伽」に相当する。大蛇ニシキヘビを神格化した。音楽を司る神で、横笛を吹き、諸神を供養する。像は正面を見て、口や顎に髭を蓄える。
「法相宗大本山 興福寺」より

私 の 想 い

 八部衆の中では、一番の年配者である。若い者ばかりで、また、即戦力にも欠けるが将来が楽しみでもある。
 組織の中では、良くある現象で動き出すまで時間がかかる。一担、動き出すと若いだけに馬力と粘りがある。
 こんな組織作りをしたいものである。これも最初は自分自身で動かないことには、だれも後から付いて来ない。結局、自分自身が先頭を走らないと良い組織は出来ない。
「そうですよね。畢婆迦羅さん」
と、年配者の方に聞きたくなる。
 この方は音楽を司る神様だという。
「はぁはぁーん。してみるとこの姿は、指揮棒を持たないで、指揮をしている姿に似ている」
と、思えて来た。
 ベルリン・フィルのジルベスター・コンサートをこの暮にテレビで観たが、サイモン・ラトルの歯切れの好い指揮振りを堪能しました。組織をまとめる指導者に相応しい。
 平成21年4月に東京国立博物館で開催の「国宝 阿修羅展」での拝観では、次のように書いている。八部衆については、腰紐がどのようになっているかを調べることをテーマにしました。
長靴を履いている。縦縞の模様が入っている。
腰紐は、お腹の前で広く拡げ、左右両腰から下に長く垂れ落とす。
前掛けは、野球のホームペースの形である。
 右手は、肘をL字に折り、前に出し中指だけ中に折る。左手は、勘定をしているようで3つまで、数を数えたのだろうか。
「いや、そんな下世話なことではない。指揮者が感情を込めて、左手で第1ヴァイオリンに指示を送り、右手でクラリネットに謳うように指示しているところですよ」
と、考え直した。
 案外にこの方は、洒落こきかも知れない。髭もその証しである。

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興福寺4(国宝館所蔵仏像)
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興福寺1(北円堂)
興福寺2(東金堂)
興福寺3(仮金堂)
興福寺4(国宝館)
興福寺5(南円堂)


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