仏像名

ふりがな かせんえんりゅうぞう

興福寺
制作年代

国宝
奈良時代

迦栴延立像

様 式

天平六年(734)

俗称又
は愛称

製作材質

脱活乾漆造
彩色

樹 種

像 高

146cm

製作者

安置場所

国宝館

開扉期間

解 説

 釈迦にいつも付き添っていたので、釈迦の難解で深遠な教えを良く知り、人々に分かり易く解説したので、論議第一の人と称された。
 他の弟子達は体の動きが少なく、静かにたたずむが、この像は右肩を少し右に出す。わずかな体の動きで大きな動きを感じさせる。右を向き、口を開き、歯を覗かせる。
「法相宗大本山 興福寺」より

私 の 想 い

 上半身をはだけて、痩身を現す。胸の前で段違いに拳を握って、何かを説明しようとしているのか。表情からは、あまり良いことが起きていると思えない。
「こうすれば、いいのに。こうだよ」
と、つぶやく。額にしわを寄せて直接手を出せないのを残念がる。富楼那さんが半身不随の身体で頑張っている。
 平成21年4月に東京国立博物館で開催の「国宝 阿修羅展」での拝観では、次のように書いている。今回の私のテーマは田相衣がどのようになっているかである。
 実際の拝観では観察出来なかったのだが、図録の写真で観ると、黒が逆に白くなって浮き出て判別出来る。
正面は真中に1本
右真横に1本
真後ろに1本
ということは未確認だが、左真横に1本
大きく黒い縦筋でなく逆の白筋が4本入っている。ぞうり履きである。右足の甲に血管が浮き出ているのかと思って、凝視するとひび割れの痕でした。
 どうして私をここまで田相衣に拘らせるかという答えを言ってしまえば、地蔵菩薩像を拝観していて、田相衣に気付いた。あれは何なのだろうかと不思議に思っていた。
 答えを知らずに、有る像、無い像を分類したりした。そこで田相衣の内容を知ることになる。
 地蔵菩薩は平安時代から出現した像である。以後、鎌倉時代の像にも使われている。遡ること、奈良時代の十大弟子に在ったという発見が、原点を調べて本髄を知りたいというのが、拘る答えである。

迦栴延立像画像一覧
迦栴延立像
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興福寺4(国宝館所蔵仏像)
仏頭(銅造) 仏頭(木製)
阿弥陀如来坐像 釈迦如来坐像 釈迦如来立像
薬師如来坐像 千手観音立像 観音菩薩立像 地蔵菩薩立像
天燈鬼立像 竜燈鬼立像 金剛力士(阿形) 金剛力士(吽形)
梵天立像1 帝釈天立像 梵天立像2
弥勒菩薩半跏像 吉祥天倚像 広目天立像
八部衆像
阿修羅立像 五部浄立像 鳩槃茶立像 緊那羅立像
乾闥婆立像 迦楼羅立像 畢婆迦羅立像 沙羯羅立像
釈迦十大弟子
富楼那立像 羅睺羅立像 目犍連立像
迦栴延立像 舎利仏立像 須菩提立像
板彫り十二神将像
毘羯羅 招杜羅 真達羅 摩虎羅
波夷羅 因達羅 珊底羅 額儞羅
安底羅 迷企羅 伐折羅 宮毘羅
興福寺1(北円堂)
興福寺2(東金堂)
興福寺3(仮金堂)
興福寺4(国宝館)
興福寺5(南円堂)


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