仏像名

ふりがな せんじゅかんのりゅうぞう

興福寺
制作年代

国宝
鎌倉時代

千手観音立像

様 式

俗称又は愛称

製作材質

木造、玉眼
漆箔

樹 種

像 高

520cm

製作者

安置場所

国宝館

開扉期間

解 説

 あらゆる方法(千は無数)で人々を救おうとする観音菩薩の慈悲の表われ。千手観音菩薩像を四十二手にするのは、中央の合掌した二手を除く四十手の各手が、仏教で言う二十五有世界の生き物を救うとされるので、四十に二十五を掛けて千と考えるのである。
 像は5mにもおよぶ鎌倉時代再興期の食堂本尊。全面に宝相華文をあしらった二重円光背、四重蓮華座に立つ。髻頂に仏面、天冠台上二段に十面を付ける。
 合掌手と宝鉢手以外の脇手三十八手は左右各前列六、中列七、後列六の三段に取り付ける。像内納入品の中に建保五年(1217)から寛喜元年(1229)までの年紀を持つ物があり、寛喜頃に完成したものと思われる。
 記録によると、当初仏師は奈良の仏師成朝に割り当てられて進められたが、途中で変更になり別系の仏師によって完成された事が知られる。丈六もの巨像をバランスよくまとめあげ、安定した像容を見せる。
「法相宗大本山 興福寺」より

私 の 想

 唐招提寺の千手観音像は、千本の手をお持ちになっているが、この方は省略して40本という。
 それぞれの手にいろいろな仏具武器を持ち、艱難辛苦と戦ってくれるのでしょう。お願いするだけで苦しみから逃れるならばお願いしましょう。
 半眼に開いた眼はかなり厳しいお眼をしている。

千手観音立像画像一覧
千手観音立像
興福寺に戻る
興福寺画像一覧 興福寺の写真が楽しめます。
興福寺花華一覧 興福寺の花華が楽しめます。
興福寺4(国宝館所蔵仏像)
仏頭(銅造) 仏頭(木製)
阿弥陀如来坐像 釈迦如来坐像 釈迦如来立像
薬師如来坐像 千手観音立像 観音菩薩立像 地蔵菩薩立像
天燈鬼立像 竜燈鬼立像 金剛力士(阿形) 金剛力士(吽形)
梵天立像1 帝釈天立像 梵天立像2
弥勒菩薩半跏像 吉祥天倚像 広目天立像
八部衆像
阿修羅立像 五部浄立像 鳩槃茶立像 緊那羅立像
乾闥婆立像 迦楼羅立像 畢婆迦羅立像 沙羯羅立像
釈迦十大弟子
富楼那立像 羅睺羅立像 目犍連立像
迦栴延立像 舎利仏立像 須菩提立像
板彫り十二神将像
毘羯羅 招杜羅 真達羅 摩虎羅
波夷羅 因達羅 珊底羅 額儞羅
安底羅 迷企羅 伐折羅 宮毘羅
興福寺1(北円堂)
興福寺2(東金堂)
興福寺3(仮金堂)
興福寺4(国宝館)
興福寺5(南円堂)


千手観音像の寺と制作年代に戻る